メンデルスゾーン 交響曲の名盤

Mendelssohn:Symphony Nos. 3 & 4
Felix Mendelssohn James Levine Berliner Philharmoniker


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[クラシックFAN お勧め度 ★★★★]

それほど知られていませんが、これはレヴァイン屈指の名盤です。

全編にわたり、ベルリン・フィルの心地よいまでのパワーやエネルギーを感じつつも、それはレヴァインの理性的、あ るいは理知的なタクトにセーブされていて、決して勢いにまかせて音楽を進行させません。

そのおかげで、時にあまりに通俗的な美しさゆえに食傷気味になり得る、この「スコットランド」「イタリア」 という有名曲を再度感動を持って聴かせてくれます。

ここでのベルリン・フィルの響き、エネルギー、合奏技術はカラヤンの棒による時とかなり 近いものがありますが、似ているのはここまで。レヴァインはこの2つの曲に対して、相当 細かい味付けを与えていて(デュナーミクの繊細な動き、各声部のバランス設定、 音楽の造形への徹底した考察、等々)、聴き手にかなり新鮮な感動を与えます。

レヴァインの作る音楽は、しばしばまとまり過ぎて退屈に感じることもあるのですが、 ここではベルリン・フィルともども、かなり気合いの入った、「いい音楽を作りたい」「 メンデルスゾーンのこの曲を音楽的充実を感じるものとして再提示したい」という ような熱意さえ感じるほどの真剣な取り組みようです。

安定したベルリン・フィルの重心と、レヴァインの繊細なニュアンス表現、 そしてこの曲を再構築しようという真摯な取り組みによって、稀に見る メンデルスゾーンの名演が実現したといえると思います。


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